『こんな夜更けにバナナかよ』
『こんな夜更けにバナナかよ』
前田哲監督
こういうハンディキャップを持ってる人が
主役の映画やドラマ多いよね
最近のドラマでも自閉症やアスペルガーで
『グッド・ドクター』
『僕らは奇跡でできている』
してたけど
この映画は筋ジストロフィー
主役は大泉洋さんで
ボランティアが三浦春馬さん
三浦春馬さんも『僕のいた時間』で
筋ジストロフィーの役してたな
もうね
多いから…被っちゃうんだよな
こういう映画やドラマがあることで
もっと病気を知ってもらうとか
理解を求めるとか大事と思う。
患者家族の葛藤やら…
きれいごとではない現実とか…
もし自分が…とか。家族が…。
いつか…もし…
考えると勉強になったりもする
この『こんな夜更けにバナナかよ』は
とてもいいね。
どうしても、病気が病気だけに
重い空気になるのに
この映画はスタートから明るい
筋ジストロフィーの主役は言いたい放題。
ボランティアが主役のワガママに
文句言ったり嫌がったり。
家族とあえて離れて自立支援生活で暮らし
家族の悲しすぎる顔もあまり出て来ない。
本当はすんごい深く重いことなのは承知
なんですが、
主役の生きるという気持ちに重きを置いてる
実話なのですが
過去に結婚されてて
相手の親に猛反対されて
そして離婚して…ここを掘り下げたら
重くなるからサラリと流して
それからの生活がメインですな
この映画、キャスティングが最高
大泉洋さん最高マッチングですわ！
三浦春馬さん萩原聖人さん
高畑充希さん良いわぁ
渡辺真紀子さんも良いわぁ
でも主役の母親役 綾戸智恵さん！
この人しゃべりおもろくて好き！
ジャズシンガーなので
あまり映像作品には、出てないのですが
主役が呼吸器を着けたので
言葉が発っせないけど何かを母親に
訴えかけて、それを受け止める眼差し！
このシーンの表情…突き刺さった。
父親役の竜雷太もいるけど母親の
優しさと力強さと包容力とすべてを
眼差しだけで伝えてきた。
私にはわからないけど母親って
最強なのかな…
『明日、死ぬかもしれないのに
言いたいこと言って何が悪い』
ほんまに！
【明日やろうは馬鹿やろう】性格ですが
少し改めないとと思いました。
たぶん殆んどの人が
来月も来年も生きてるって
10年後は～とか思ってる。
私の家族は
親も親戚も自分も
死者が出た事故に巻き込まれたり
震災やらもあったので
たまに顔合わせたら
必ず手を握ってバイバイするようにしてる。
幼い頃から
友達とケンカしても
『明日いなくなるかもしれないよ』
『もう仲直りできないかもよ』
『ずーっと後悔するよ』と言われ
その日のうちに解決してこいとよく言われたわ
死生感 考えさせられる映画でした。
